1835(天保6)年創業のタキイ種苗。これまで2000品種にのぼる野菜・草花の新品種を誕生させてきました。 タキイ種苗の目標は、「日本の食と農業を元気にする」こと。この連続企画では、毎月のプレゼントとともに、小さな一粒の種に夢と希望を託す人々の物語をお届けします。
▼タキイ種苗公式サイト
https://www.takii.co.jp/
自宅の庭のちょっとしたスペースやベランダなどで栽培可能な「そのまんま おてがる菜園セット」(3300円)と、育てやすさ抜群のカブ「耐病ひかり」の種(468円)、ハンディ種まきツール「丸いタネ用 カリカリくんR」(2本入り、1650円)の3点をセットにして、5人に。
「そのまんま おてがる菜園セット」はセルトレイとよばれる小さい枠で仕切られたトレイを使う。A3サイズより少し大きい程度のスペースがあれば、まるで小さな畑のように栽培が始められる。
【セット内容】
■そのまんま おてがる菜園セット
・タキイワンウェイ・セルトレイ72穴…1枚
・底面給水バット…1枚
・ネット用フレーム(長いフレーム3本、短いフレーム1本)…4本
・防虫ネット(マジックテープ付)…1枚
・タキイたねまき培土(園芸用6L)…1袋
・栽培説明書…1枚
■「耐病ひかり」の種
■「丸いタネ用 カリカリくんR」
【まき時】 9月中旬~下旬ごろ(一般地)
【収穫時期】 まいてから50日前後
同商品は、タキイ種苗公式通販サイトから購入可能。
▼タキイ種苗公式通販サイト「タキイネット通販」
https://shop.takii.co.jp/
▼タキイ種苗公式ツイッター
https://twitter.com/takiiseed_1835
▼タキイ種苗公式インスタグラム
https://www.instagram.com/tanenotakii_official
研究農場発のアイデア商品。
「カリカリくん」誕生秘話。
これまで2000品種にのぼる野菜・草花の開発を行ってきたタキイ種苗。品種開発の最前線とも言えるのが、国内5カ所にある「研究農場」です。ブリーダーと呼ばれる研究者たちが、生産者と同じように畑を耕し、タネをまき、品種改良を行っています。
今から30年ほど前のこと。研究農場に「セルトレイ」が導入されました。トレイの1マスごとに1粒のタネをまかねばならず、1ミリ以下の小さな種子をどのようにまくか、研究者たちは頭を悩ませました。
「二つ折りの紙の上を種子が1粒ずつ動くように、細かく振動させる方法がないものか」
二つ折りにした紙の谷間に小さな種が行儀良く並び、振動によって一粒ずつ落ちていく仕組みを思いつきますが、肝心の振動をどうやって生み出すか・・・。担当者が考えを巡らせていたとき、1本のボールペンが目に留まります。手に取り、ボールペンの軸に二つ折りにしたラベルをセロハンテープで貼り付け、軸に刻まれた凹凸を爪で「カリカリ」とこすってみました。すると、軽微な振動がラベルに伝わり、ラベル上の種がスムーズに落ちていく・・・これだ!
この原理を基に、作業室にあった材料で道具を作りました。以来、研究者の間で「カリカリ」と呼ばれ、研究農場の種まきに必須の道具として長らく愛用されてきました。
“門外不出”だったこの道具が商品化されたのは2017年。当時は平たい形やいびつな形の種子にのみ対応していましたが、購入者から「丸い種もまけるといいのに」との声を聞き、2021年、丸い種に対応した「カリカリくんR」が誕生しました。
発売から1年。「カリカリくんR」は生産者はもちろん、家庭菜園愛好家の方々にも好評を得ているそう。研究農場発のアイデア商品に、一粒の種も無駄にはしない、そんな研究者たちの思いも伝わってきます。(朝日マリオン.コム編集部)