池袋駅東口から徒歩2分のグリーン大通り沿い。店舗入り口の上にかかる長さ約2.5メートルの巨大な三日月が、行き交う人の波を見守る。仙台藩の藩祖、伊達政宗の兜(かぶと)の前立てを模したものだ。
オープン10周年を迎えた2015年7月のリニューアルでお目見えした。リニューアルで売場が少し広くなった約400平方メートルの店内には、宮城県を代表する特産品1500品目がずらり。笹かまぼこにずんだ餅、お米に地酒、仙台麩……。普段、スーパーでは見ることのない品ぞろえに、目移りしてしまう。
店内に2カ所あるイベント販売コーナーでは、県内の生産者が週ごとに自慢の商品を展示販売する。以前は入り口付近に1カ所あるだけだったが、店の奥にも新しく配置。生産者の思いを聞きながら、三陸産の海の幸や期間限定の銘菓などを、じっくり選ぶことができる。
階段を上ると、2階は仙台名物の牛たんを提供する飲食コーナーだ。リニューアルを機に1階から2階に移り、座席数は22席から34席に増えて、シックな内装の本格的なレストランになった。平日の昼食時にはサラリーマンでにぎわう。ランチタイム限定の「通(つう)定食」(960円)が人気だ。
自治体のアンテナショップの池袋への出店は珍しく、歓迎する豊島区は、開店時に宮城県と相互交流宣言を交わした。区は毎年1回「宮城米給食の日」を設け、宮城県が区立小中学校の給食に米や肉、魚など県産食材を提供したり、出前食育授業を行うなど、交流を深めている。
「これからも宮城の魅力を発信していきます」と同店。宮城の勢いを感じさせるショップだ。
(中村茉莉花)
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【1】極上笹かまぼこ
(65グラム、183円)
1912(大正元)年に創立した石巻市の白謙蒲鉾(かまぼこ)店が誇る、高級かまぼこ。柔らかな歯ごたえと、かむほどに広がる魚本来のうまみが上品な一品。
おやつ感覚でも買えるばら売りがうれしい。いくつかまとめてギフトにするのも。
【2】生どら焼き
(各129円~)
実は宮城生まれという名菓はスイーツ好きに人気。生クリームとあずきをはさんだ定番の味から、抹茶、ずんだ、カフェオレ、ラムレーズンなど変わり種まで、県内の菓子店が競ってユニークなラインアップを展開。
季節限定品もあり、食べ比べをしてお気に入りを見つけたい。
【3】なめこ屋さんのいつでもなめこ。
(25グラム、450円)
栗原市のなめこ専門店が開発した乾燥なめこ。みそ汁やうどん、スパゲティや炊き込みご飯にと、水戻し不要で手軽に使える。生のなめこに比べてぬめりが少なく、風味豊かでコリコリとした食感。
乾燥わかめと国産の乾燥ネギ入り。
【4】おさしみ ほや
(300グラム、972円)
殻をむいて冷凍した三陸産のホヤ。「海のパイナップル」と呼ばれる旬の味を酢の物やお刺し身でさっぱりと。味付けはされていないので、生のホヤの新鮮な風味が味わえる。
これを買うためにわざわざ同店まで来るファンも多いとか。
【5】一ノ蔵 特別純米酒 大和伝
(720ミリリットル、1543円)
大崎市松山産の酒米「蔵の華」の玄米を50%精米し、醸造した。すっきりとしたキレのよい味は女性にもおすすめ。冷やからお燗まで試してみたい。
宮城県限定品で、県外では唯一、同店で購入できる。
宮城ふるさとプラザ(愛称、コ・コ・みやぎ)
東京都豊島区東池袋1丁目2の2、東池ビル1・2階(池袋駅)。
TEL:03・5956・3511(2階飲食コーナー03・5956・3584)
営業時間:午前11時~午後8時
(2階飲食コーナーは午前11時~午後10時、ラストオーダーは9時半)
休み:年末年始
URL:http://cocomiyagi.jp/
宮城ふるさとプラザ 店長代理 大蔵国孝さん ![]() 京都に生まれ、大学時代を沖縄で過ごしました。縁があってこのお店で働き始めて10年になりますが、美味しい山海の幸と飲み飽きないうまい日本酒のお陰で10キロも太ってしまいました…。 |