幼い頃、祖母や伯母(女優の藤山直美さん)の家に遊びに行くと必ずお饅頭(まんじゅう)や羊羹(ようかん)があって。だから今も断然和菓子派。グルメ本を見たり、デパ地下をのぞいたり、結構研究しています。
このどらやきは一昨年の7月、松竹新喜劇の東京公演中に和菓子屋の知人からすすめられ、すぐ買いに行きました。まず、皮がしっとりモチモチでしょ。関西ではどらやきのことを「三笠(みかさ)」って言って、色々食べてきたけど、この食感は衝撃やったなあ。生地にハチミツが入っているそうですが、甘すぎないし、豆の粒がしっかり残ったあんこも上品です。一度に2、3個はいけますね。
店構えもこぢんまりしていて、大量生産はしないという老舗のこだわりを感じます。普段は大阪にいるので、東京に来た時にしか買えないところも贅沢(ぜいたく)。2月から東京公演が始まるので、合間に買いに行きたいです。
◆中央通り店 東京都中央区日本橋1の3の8(TEL03・3271・9880)。
210円。
午前9時半~午後6時。
(日)(祝)休み。
ふじやま・せんじろう 俳優。
祖父・寛美が活躍した松竹新喜劇に2013年より所属。2月1~25日、新橋演舞場で「二月喜劇名作公演」。