18歳の時、英語も料理もできないまま米ニューヨーク州の田舎で寮生活を始めました。巨大なスーパーのレジ前に、ラップにくるまれたブラウニーが積んであるのを見つけ、思わず手に取ったんです。初めて食べたそれは半端なく甘くて、でもその甘さがよかった。環境の変化に疲れていたのかな。苦手だった甘い物が大好きに。
2、3年前、友人に教えてもらったのがこのお店。いろんなアメリカの焼き菓子があって、レジ前には数種類のブラウニーが積まれていました。思い出の味に比べると上品な甘さで、格段におしゃれ。素朴な焼き菓子がずいぶん洗練されたんだと時代の変化を感じました。
期間限定のハワイアンモカブラウニーは、濃厚なチョコレートにココナツの風味と食感が合わさって特に好き。撮影後や作業の合間にさくっとエネルギー補給できるサイズも魅力です。
◆東京都港区麻布十番1の8の6(TEL03・5545・5458)。
370円。
午前11時~午後8時((土)~(月)は7時まで)。
常時3種類ほど販売(ハワイアンモカブラウニーは10月末まで)。
わかぎ・しんご 写真家。
浜松市美術館で写真展「Come&Go」(9月10日~10月7日)を開催。ギャラリートークや監督作品の映画上映会も。