由はらさんは、昭和の雰囲気が残る甘味処です。ここのかき氷は、2日間かけてゆっくり作った氷が、紙のように薄く繊細にそいであります。口に入れるとシュワッと一瞬で溶ける。ガリガリのかき氷と違って、頭がキーンとなることもありません。しょっちゅう行きますが、特に夏は週1回、一度に2、3個食べちゃう。かき氷のほかにも、富岡八幡宮が近くにあるので、元旦の初詣帰りにぜんざいをいただいたこともありますよ。
おすすめの氷宇治金時(粒)は、あんこと抹茶がかかっています。僕は無類のあんこ好きなんです。小さい頃は、祖母が作ってくれるおはぎが好きでした。歌を学ぶためにパリへ留学していた頃は「あんこ欠乏症」になって、街中のチョコレートがあんこに見えたくらいです。
歌うことは、インナーマッスルはもちろん、胸や背中の筋肉も使うので、歌い手さんはよく食べる人が多いと思います。日々の練習は長時間になるので、お茶と一緒に甘いものをつまむのが、僕の基本中の基本です!
◆東京都江東区富岡1の10の8(TEL03・3641・4095)。
730円。
午前11時~午後6時(6~9月ごろは7時まで)。
原則無休。
おかもと・ともたか 男性ソプラノ歌手。
3月16日(金)、東京・日本橋三越本店本館6階の三越劇場で「岡本知高アフタヌーン音楽会 早春賦・春に寄せて」を開催。