群馬・高崎で開催される「高崎映画祭」に伺うと、いつも温かい気持ちになります。亡くなられた茂木さんという方がディレクターをされていたんですが、いつも力いっぱいもてなして下さって。帰りにたくさんのお土産とともに、必ずこのお菓子を持たせてくれました。サクサクのラスクに、過剰気味についたホワイトチョコレート。この何ともぜいたくな感じが良くて。土産でもらう喜びもプラスされて「群馬的スペシャル」なものになりました。
今は茂木さんの遺志を継いだ方々が映画祭を運営されていますが、今もこのお菓子をいただくと喜び勇んで持ち帰ります。そして家族も喜ぶ。チョコがついていないラスクもあるけど、やっぱりチョコつきが好きですね。
甘党が加速したのはマーティン・スコセッシ監督の「沈黙 サイレンス」に出演してから。役作りで極限まで痩せて、ふらふらで「もう動けない」って時に栄養士さんがチョコを投与してくれる。そしたら糖分が爆発的に体に広がって2シーンくらいは体が持つんです。それが癖になっちゃいました。
◆群馬県高崎市新町1207(TEL0274・43・1100)の本館のほか、百貨店、オンラインショップなどで販売。
10月~5月下旬の限定販売。
5枚入り454円~。
つかもと・しんや 映画監督・俳優。
代表作に「鉄男」「野火」など。俳優としてNHK連続テレビ小説「半分、青い。」などに出演。自身初の時代劇作品「斬、」が11月24日公開。