お酒は飲まない甘党です。バウムクーヘンって、普通はもう少し軟らかいですよね。これはカチッとしていて崩れないし、水なしで食べられるほどしっとりしています。薄いのも口当たりが良くておいしいです。コーヒーと一緒に1個か1個半ぐらい食べますね。桜新町(東京都世田谷区)でもう50年くらいあるお店で、ご主人が1人で焼いているそうです。
文楽の東京公演の時には、この店がある世田谷区に住んでいて、10年くらい前に知りました。カカオや抹茶、メープルもありますが、やっぱりプレーンが好きです。本当は控えた方がいいですけど、やっぱり甘い物を食べると落ち着くというか、疲れが取れますよね。個包装で日持ちもするので、大阪に帰るときにお使い物にしたり、楽屋見舞いに贈ったりしています。
師匠(初代吉田玉男)も甘い物が好きで、きんつばや、ぜんざいなどをよく食べていました。文楽で遣(つか)う立ち役の人形は重いもので10キロくらいですが、86歳まで現役で遣っていましたから、僕もまだまだこれからですね。
◆東京都世田谷区桜新町2の8の4(TEL03・3427・2555、FAX3427・2045)。
216円。
電話、ファクスでも購入可。
午前9時半~午後8時(電話注文は11時~)。
不定休。
よしだ・たまお 人形浄瑠璃文楽人形遣い。
2015年に二代目吉田玉男を襲名。11月25日まで大阪・国立文楽劇場、12月6日~18日、東京・国立劇場小劇場に出演。著書に「文楽をゆく」(小学館)。