夕食後に甘い物を頂く習慣があって、父(仁左衛門)も僕も、公演が遅い時には夜0時過ぎからケーキや果物を食べることも。そんなスイーツ好きの僕には、小さい頃から劇場はうれしい環境でした。お客様から地方のお菓子を頂くこともありますし、あんこ物が好きだった祖父の楽屋には必ず和菓子がありました。
あんこと言えば、片岡家では毎年お盆におはぎを作るんです。家族が夜な夜な交代で小豆を炊き、今は父があんこ奉行。
中目黒(東京)に住んでいた二十歳ごろ、友人がこのチーズケーキを買ってきてくれました。濃厚な味わいに驚き、さらに職人は定年退職後の方々と聞いて、自分で買いに行くように。ブルーベリーなど4種の味がありますが、チーズ好きの僕は「ナチュラル」に手が伸びます。
何がすごいかというと、何十年も同じ味を守り続けていること。また次も食べたくなるおいしさがあるんです。いつも好きな量に切り分けやすい角型を購入して、我慢できない時にはそのまま車の中で。日持ちもしますが、ヨハンさんを100%味わうには、フレッシュな作り立てがおすすめです。
◆東京都目黒区上目黒1の18の15(問い合わせは03・3793・3503)。
角型2800円、ホール4800円(1カット400円)。
午前10時~午後6時半。
地方発送可(送料別)。
かたおか・たかたろう 歌舞伎俳優。
6月25日まで、東京・銀座の歌舞伎座「六月大歌舞伎」で、昼の部「恋飛脚大和往来 封印切」に、傾城梅川役で出演。