さっぱりした甘さのこし餡を、もっちりした生麩でくるんだ麩菓子です。山帰来という植物の葉で包んでいるんだそうです。本店が、出身地の愛知県一宮市の近く。5歳の時に関西に引っ越しましたが、祖父母の家がある一宮には毎年盆と正月に帰っており、母の好物でもあるこの和菓子を祖父母が毎回手土産で持たせてくれるんです。実は普段甘いものはあまり食べませんが、あっさりしていて食べやすいこの和菓子は例外です。
おやつも食事も、同じものを繰り返し食べることが多いかもしれません。タイトル戦のおやつはフルーツ盛り合わせ、食事はカレーやウナギ。対局には毎回、脳にいいと聞いたカカオ70%のチョコレートを持参します。互いの持ち時間が1時間くらいになったらチョコを食べて糖分補給し、最終盤には即効性のあるジュースを飲むのが定跡でしょうか。いつも食べていると、どれくらい食べたらこのくらいの時間におなかがすくだろう、と予想がつくのがいいんです。ただ将棋は同じことばかりやっていても勝てないので、新しいものを積極的に採り入れていきますよ。
◆布袋本店 愛知県江南市布袋町中67。
6個入り951円ほか。
午前8時~午後6時。
1月1日休み。
オンラインショップで注文可。
東京、名古屋、大阪の一部百貨店で定期販売も。
問い合わせは0120・009781。
とよしま・まさゆき 将棋棋士(名人、王位)。
1990年生まれ。30、31日、防衛を目指す王位戦七番勝負の第2局を先勝で迎える。自戦解説集「名人への軌跡」(マイナビ出版)が8月23日発売予定。