一般男性が一生に食べる分のチョコレートは既に食べていると思います。中2の時、バレンタインデーに自分のチョコを買いに行き、店のオヤジに「寂しい人生だなぁ」ってからかわれたくらい。今も、バレンタインデーにはデパートでチョコを選んでいます。
初めて食べたリンツのチョコレートは、板状の「スイスシン」。上質でおいしいなと。例えるなら、色々な魚を食べてきて、初めてマグロのトロを食べたような。
リンドールとの出会いは、楽屋への差し入れで。外側は硬め、中は軟らかめと食感が異なるのがいいんです。おいしくて満足感を得られるだけでなく、個包装で食べやすく、味を選ぶ楽しさもある。付き合いやすいチョコなんです。朝出かける前に一つ食べてスイッチを入れ、本番の前後に食べて生き返り、シメで食後に、というのが僕のパターンです。
散髪がてら表参道店に行くのがお決まり。味ごとに色が違うパッケージを眺めて、今日は赤のミルク、今日はストロベリーやミントもなんて選ぶのが、かなり恥ずかしいけれど、大人の駄菓子屋感覚で楽しいんです。
◆全国のリンツで販売。
ミルク、ダーク、ストロベリー&クリームほか、季節限定品を含め約20種。
100グラム781円(量り売り)。
問い合わせはリンツ&シュプルングリージャパン(0120・313045)。
はしもと・じゅん 俳優。
1985年より劇団☆新感線に参加。10日~17日、札幌で上演のミュージカル「レ・ミゼラブル」に、12月~来年2月、東京、福岡、大阪で上演の「キレイ」に出演。