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オトコの別腹

中野裕通さん
「パティシエ ショコラティエ イナムラ ショウゾウ」のサバラン

  • 「パティシエ ショコラティエ イナムラ ショウゾウ」のサバラン
  • 中野裕通さん

 さっと焼き上げた生地の間にさっぱりとしたカスタードをはさんだだけのシンプルな作り。他の店ではフルーツを乗せたりしていますが、そういう飾りが一切ない。こびていないんですよね。必要最低限のものだけをきちんと入れているから、生地にしみこんだラム酒が際だっておいしい。この大きさを、食が細くなった今でも食べきれるんですよ。

 この店を知ったのは十数年前。「フレッシュで、大きいサイズのケーキを、目の届く範囲で提供したい」というパティシエの話を聞いたことがあって、信念を持った仕事ぶりにひかれたんです。

 自宅からもオフィスからも近くはないですが、毎年、お中元やお歳暮、妻のバースデーケーキをお願いしに行っています。長い付き合いなので、たいていのリクエストには応えてくれるんですよ。かつてお茶会の場で、生チョコレートを作ってもらったことも。

 サバランはベーシックなお菓子。それを長く作り続けて大切にしている。新しさにばかり目を向けていないところは、すごくうれしいです。

 ◆東京都台東区谷中7の19の5(問い合わせは03・3827・8584)。
 580円。
 午前10時~午後6時。
 原則(月)((祝)の場合は翌日)と第3(火)休み。


 なかの・ひろみち ファッションデザイナー。
 1951年生まれ。99年春夏パリコレクションに初参加。学生服のデザインなど数多くのライセンス商品を手掛けるほか、ファッションコンテストの審査員も務める。

(2019年10月17日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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