演奏会は、なるべくおなかがすいた状態で臨んでいます。満腹では集中力が欠けてしまうので、特に難曲の前は何も食べないこともあります。
でもエネルギー補給のため、甘いものを少しだけ頂きたい時は、このおまんじゅうが最高です。小ぶりなので、休憩時間にも楽譜を見ながら一口で食べられます。山芋を練り込んだ皮に、さらっとしたこしあんが包まれていて、上品な甘さが絶品ですね。疲れをいたわってくれるような優しさに包まれます。
お店は自宅の近く。ベートーベンの交響曲全9曲を連続演奏する大みそか恒例のコンサートでは毎年、求肥(ぎゅうひ)にきなこをまぶしたお店名物の九十九餅(つくももち)をオーケストラの方々に差し入れていて、皆さんいつも楽しみにしてくれています。
この4月で80歳を迎えますが、日々の食事を大切にしていますね。和食が好きなので、海外公演にも日本食の食材をスーツケースいっぱい持っていきます。和菓子やお米、おみそ汁が欠かせず、やはり日本人だなあと思います。
◆東京都豊島区目白3の13の3(問い合わせは03・3953・3388)。
129円。箱入り6個885円など。
午前9時~午後7時((祝)(休)は6時まで)。
(日)休み。
こばやし・けんいちろう 指揮者。
日本フィルハーモニー交響楽団桂冠(けいかん)名誉指揮者など国内外で活動。4月7日と9~12日、東京・サントリーホールの「チャイコフスキー交響曲 全曲チクルス」に出演。