おいしいよって評判を聞いて行ったら、それがプロボクシング元世界王者・輪島功一さんが始めたお店でした。僕らの世代は、輪島さんは尊敬の的。仕事でうまくいかないとき、輪島さんを見習ってもう一回再チャレンジしてみたり、自分にファイトって言い聞かせたりできるお菓子なんです。
僕は子どもの頃から小豆が大好き。ファイト最中(もなか)は、薄皮と濃厚な甘さのあんことのバランスがちょうど良いんです。撮影現場って体力的にも大変だから、スタッフに頑張って欲しいなと思いファイト最中を差し入れます。でも、みんなにあげたつもりが自分でも食べちゃう。それくらい好きですね。
パッケージに輪島さんの達筆で「練習は根性 試合は勇気」と書いてあり、俳優陣に「勇気を出して挑戦しよう」と励まします。
実は、僕は今落ち込んでいるんです。新型コロナウイルスで仕事が影響を受けてしまって。だから、こういうときこそファイト最中を食べて頑張ろうと。僕だけじゃなくて、日本中の皆さんもファイトという言葉をお互いに掛け合って一緒に乗り切りたいですね。
◆東京都国分寺市本町4の1の12
(問い合わせは042・323・1611)。
1個130円。午前9時~午後5時。
(月)(火)休み。
くまざわ・なおと 映画監督・脚本家。
1967年生まれ、名古屋市出身。2004年、短編映画「Birthday」でポルト国際映画祭最優秀監督賞を受賞。近作に、千原ジュニア主演の「ごっこ」など。