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佐渡裕さん
「パティシエ エス コヤマ」の小山ぷりん

「パティシエ エス コヤマ」の小山ぷりん
「パティシエ エス コヤマ」の小山ぷりん
「パティシエ エス コヤマ」の小山ぷりん 佐渡裕さん

 妻の紹介で十数年前に店主の小山さんと知り合い、同郷ということもあって親しくなり、以来、年に数回はお店を訪れています。彼が作るいろんなお菓子の中でもイチオシなのが「小山ぷりん」です。

 口に含んだ瞬間にとろけて、カラメルとの相性が抜群。容器も牛乳瓶みたいで遊び心があるよね。付属の長いスプーンでぷりんとカラメルをぐちゃぐちゃに混ぜて、飲むようにして食べる。スプーンと容器の形状、それにぷりんの硬さから、そう食べてほしい、と小山さんが言っているように勝手に思っています。このぷりんが冷蔵庫にあったらすぐに食べちゃう。2個、3個と食べたくなるね。

 幼い頃からの夢だった指揮者になるため、レナード・バーンスタインに教えを請うべく渡米し、オーディションに合格。そこで小澤征爾と出会い、また師について渡欧することを決意しました。フランスのコンクールで優勝、プロデビュー後は日本と欧州を行き来しています。

 指揮者に憧れたのは自分だけど、その後は多くの出会いに導かれて今の地位を得たなと思います。

 欧州でもよく食べたプリンですが、硬いものが主流。日本ではいろんな食感のプリンに出会える。独特の食文化ですね。

 ◆兵庫県三田市ゆりのき台5の32の1(問い合わせは079・564・3192)。
 4本入り1404円。
 午前10時~午後6時。
 (水)休み。
 電話、オンラインショップでも注文可。


 さど・ゆたか 指揮者。
 京都市出身。兵庫県立芸術文化センターの芸術監督を務める。12月6日、大阪城ホールで「1万人の第九」を指揮。コロナ下の今年は会場の40人の合唱団と、多拠点での演奏の模様を中継・連動し、無観客で開催。

(2020年11月26日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)