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中村雅俊さん
「おはぎ巴屋」のあんこときなこのおはぎ

「おはぎ巴屋」のあんこときなこのおはぎ
「おはぎ巴屋」のあんこときなこのおはぎ
「おはぎ巴屋」のあんこときなこのおはぎ 中村雅俊さん

 妻に手作りしてもらったあんこをおやつにするぐらい、信じられないほどのあんこ好きなんですよ。そのまま食べたり、水を入れて温めて、4等分して焼いた切り餅を入れておしるこにしたりね。

 和菓子はこしあんでできたものが多いけど、つぶあんが好きなのはやっぱりおはぎが原点にあるんです。小さい頃は祖母や母が作ってくれていたし、近所のおばちゃんも、おはぎを作ると「雅俊~、食べないか~?」と声をかけてくれました。どこか懐かしさとあたたかみがあるのがおはぎの魅力です。

 巴屋さんのおはぎは、京都の撮影所のスタッフからの差し入れで、食べてみたらおいしくてね。「これはどこのだ?」とすぐに調べました。あんこときなこ、オーソドックスなのが結局一番いいんです。それ以来、京都の仕事帰りには必ず6個買って、新幹線の中でマネジャーと3個ずつ楽しんでいます。

 昨年初開催したフルオーケストラでの公演を、今年は「HARVEST(ハーベスト)」と題して開催します。デビューから48年。巴屋を始めたおばあちゃんは70代で開業したそうですから、俺もまだまだ頑張らないと。プレッシャーもあるけど、なじみの歌の新たな「実り」を味わってほしいですね。

 ◆京都市南区八条内田町76(問い合わせは075・671・7040)。
  1個150円。
  午前10時~午後6時(売り切れ次第終了)。
  (水)(木)休み。


 なかむら・まさとし 歌手、俳優。
 シンフォニックライブ「HARVEST」を11月10日愛知、17日東京、26日兵庫、12月13日福岡で開催(チケット一般発売は10月8日から)。

(2022年10月6日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)