フランス・リヨンの調理師専門学校に通っていた頃、先生から「一粒どう?」って有名なチョコレート屋さんのボンボンショコラを薦められて。めっちゃおいしくて、それ以来フランスのチョコレートは僕の憧れになり、色々な店に行きました。
その後新婚旅行でフランスを訪れた際、目指したのは以前からお気に入りの「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」。箱にぎっしりと敷き詰められた「アソルティモン」を両実家に1箱ずつと、自分たち用に4箱。奥さんも甘い物好きなので、2人で「今日はどれにしようかな~」って、大切に味わいましたね。
ここのチョコレートはね、すごく上品で高級。中でもフランボワーズが好きで、甘酸っぱさ、そしてちょっとビターなところ、口溶け、香り、全てがマッチしている。一通り味わったところでロースト深めのコーヒーを飲むと、まさに幸せの味がするんです。ちょっと疲れた時に食べるのが最高です。
チョコレートはテンパリング技術のたまもの。口の中で均一に溶けるのは、温度管理で結晶をそろえるテンパリング作業を職人さんがしっかり行っているからなんです。こんなにおいしいものを作ってくれて、職人さんにありがとうって言いたいですね。
◆丸の内店 東京都千代田区丸の内3の4の1(問い合わせは03・3201・6006)。
12種24粒入り7992円。
(前)11時~(後)8時。
年末年始休み。
オンラインショップでも購入可。
科学する料理研究家・キッチンまわり評論家。辻調理師専門学校フランス校を卒業後、辻調グループで11年間西洋料理を教える。メディア出演多数。著書に「ぶり大根が15分でできてなんならお客さんにも出せる」(ダイヤモンド社)他。