さっぱりした口触りがいいですよね。日頃はおなかが出ないようにと毎日2~3回愛犬の散歩をして、甘い物を避けている僕ですが、このお菓子はスッキリしてしつこくないから食べられます。
とらやの社長・黒川光博さん一家とは家族ぐるみのお付き合い。公演などで長く海外に行く時は、小形羊かんを持って行くこともあります。おいしい和菓子が食べられるのは日本ならではです。
旅先での出会いや自然は、音楽の大事なインスピレーションです。世界の国々を旅してきましたが、旅をしていると日本人としての自分を意識します。アメリカに留学していた若い頃から、日本を背負っているという気概がありました。
4年前に亡くなった家内の貢子(みつこ)も栗粉餅が好きでした。秋が来ると、栗粉餅の季節だ、と懐かしくなる。そんな思い出のお菓子です。
◆赤坂本店 東京都港区赤坂4の9の22(TEL03・3408・4121)のほか、生菓子を取り扱う支店で販売。
10月31日まで、静岡のみ9月30日まで。584円。
わたなべ・さだお 音楽家。
12月11日鎌倉芸術館、14日オーチャードホールで「渡辺貞夫オーケストラ」の公演。