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「黄地染付ハート文猫」

陶芸家としてのエミールガレ展(大一美術館)

 


美博ノート
1884年

 

 アール・ヌーボーのガラス工芸家として知られるエミール・ガレ(1846~1904)。

 彼は1860年代から父の陶器製造業を手伝い、ガラス作品の制作と並行して陶芸も行っていた。今展では、館所蔵の陶芸作品約50点でその魅力に迫る。

 高さ約30センチと存在感のあるネコは、マントルピースの上に置くために作られた。「日本の招き猫にインスピレーションを受けたそうです」と市原理江子学芸員。ガレ流の招き猫は「両手」を下ろし、なんとも愛嬌(あいきょう)のある表情でお客を迎えている。

 陶芸作品の中で最も人気があったネコの置物は、家業を手伝いはじめた頃から陶器製造末期の90年代まで作られたが、黒一色や、小花柄など絵付けは様々。きらりと輝く瞳は、ガレお得意のガラス製だ。

(2016年6月28日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)