1914年
Gift of Philip Hofer,Esq.63.2575 Photo©MFA,Boston
パリジェンヌといえばセンスの光るファッション。すそがすぼまっている「ホブルスカート」は、1910年代に流行した。この女性はすそをわざとたくし上げてアレンジしている。
かつては、女性が1人で外出すると男性に言い寄られるなど、出歩きにくかった。だが、絵の女性は1人でさっそうと歩いている。「この頃になると女性も堂々と街に出たようですね」と名古屋ボストン美術館学芸員の柳澤宏美さん。
本作はデンマーク出身の女性画家ヴィーイナが制作。パリで発行されたファッション誌に挿絵として寄稿された。洗練された女性を描いた挿絵やポストカードは、パリの女性が流行を知るための大切なツールだった。
おしゃれの楽しさが女性たちを外へ駆り立てたようだ。