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「トヨタ セリカ ターボ」

トヨタ モータースポーツ列伝 弛(たゆ)まぬ挑戦者たち(トヨタ博物館)

1988年製
1988年製

 1970年に登場し、カッコよさで若者の心をつかんだセリカ。4代目をベースにしたモデルが80年代後半、北米各地を転戦する国際モータースポーツ協会(IMSA)主催のGTOクラス(排気量2リットル以上の市販車対象)耐久レースに参加した。

 88年製の車体は素材にFRP(繊維強化プラスチック)を採用し900キロと軽量に、エンジンは611馬力。高速走行で車体が浮き上がるのを防ぐため、航空機の翼を裏返しにしたような形のリアウィングを付けている。

 排気量2リットルのセリカは、米フォードやシボレーなど5リットル近い排気量のライバル車もある中、87年にドライバーズチャンピオンとメーカーチャンピオンを獲得。日本車初の快挙に副館長の増茂浩之さんは「挑戦的なことをやったという感慨があります」と話す。

 若者の車離れが言われ、セリカも2006年に生産終了となった。しかし増茂さんは「当館を訪れて、車に目を輝かせる若い人がたくさんいます」と希望を持っている。

(2020年12月22日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)