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エルマーと100さいのたんじょうび

清須市はるひ美術館「ぞうのエルマー絵本原画展 いっしょにカラフルパレード」

38.5×57.2センチ 出版年:アンデルセン・プレス:2012年/BL出版:2012年 ©David McKee/Andersen Press

 絵本「ぞうのエルマー」シリーズの舞台はジャングル。パッチワーク模様をしたカラフルなゾウのエルマーのほか、様々な動物や植物が描かれている。
 本作は、翻訳されたシリーズ23作中20作目「エルマーと100さいのたんじょうび」の冒頭。ライオンやサル、鳥たちが画面の右側を見つめ、物語の始まりを予感させる場面だ。
 「ジャングルの植物の描き方が独特なので注目してほしい」と、清須市はるひ美術館学芸員の加藤恵さんは話す。サルがいる大きな木の先端には、太陽のように大きなオレンジ色の球形がいくつもある。ピンクの水玉模様をした葉、白い粒が連なって枝のように伸びた植物も。
 シリーズを手がけたイギリスの絵本作家デビッド・マッキー(1935~2022)は身の回りの様々な植物を観察し、ヒントを得ていたという。優しい色調の背景が、明るくあたたかな物語と呼応している。

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