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いろどり

「青の誘惑 タイルにみる青の世界」多治見市モザイクタイルミュージアム

長江陶業 31.2×31.2㌢ 2024年  miyashita design office Akihiko Kase

 建物の外壁に多く用いられる、縦45ミリ、横95ミリのタイル。「大量生産されてきた形に凝った釉薬(ゆうやく)を合わせ、意匠性の高い製品に仕上げた。『この形のタイルはプレーンな色にして量産品に』という業界の常識にとらわれていないのが面白い」と、多治見市モザイクタイルミュージアム学芸員の清水雄也さんは話す。

 本展は、「みなさんの思う青色を表現して」という同館の依頼を受けて岐阜県東美濃地方のタイルメーカーや商社などが作ったタイルのパネルが並ぶ。本作は多治見市のタイル企画販売業・長江陶業が、レトロな風合いを表現した。
 古くから陶業が盛んな東美濃地方では昭和期、釉薬をかけて焼く磁器質のモザイクタイルが誕生。「美濃焼タイル」とも呼ばれている。清水さんは、「世界ではタイルの表面に柄を印刷するなど様々な技術があるが、美濃焼タイルならではの味わいが見直されてきている」と説明する。

 

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