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一宮市三岸節子記念美術館「中谷ミユキ展 語り合う静物」
油彩・キャンバス 72.7×91.0センチ 1930年 広島市立飯室小学校蔵
40年以上にわたり静物画の表現を追求し続けた洋画家・中谷ミユキ。本作は洋画を習い始めて数カ月後に描き、帝展で初入選を果たしたデビュー作だ。
中谷は1900年、広島県生まれ。病をきっかけに裁縫の教師を辞し、30歳で広島の洋画家・吉岡満助に師事した。
本作は、机の上の果物や水差し、キセルなどを落ち着いた色調で描いた。皿の上に乗った魚は、油絵の具を重ねたりつぶしたりして乾いた質感を表現。グラスは白い線のみを描き、透明感を際立たせた。「当時から抜きんでた描写力があったのだろう」と、学芸員の野田路子さんは話す。
帝展初入選を報じた新聞記事には、中谷が「本当に夢のよう」「私の真心をくんでくださったのでしょう」と涙を浮かべたと記されている。
その翌年に上京し、近代洋画壇を代表する洋画家・岡田三郎助に弟子入り。画家の道に踏み出した。
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