暗闇でブラックライトを当てると青白く光ることで知られる蛍光鉱物「蛍石」。多くが加熱すると青白く発光するため、その名で呼ばれるようになったという。学芸部自然係の鈴木大介さんは「ブラックライトが発明される以前から、光ることで知られていたんです」と話す。
関市の平岩鉱山と下呂市の笹洞鉱山はかつて、同じ蛍石の鉱脈を共有した一大産地として知られた。国内における、閉山までの総生産量は、平岩鉱山が1位、笹洞鉱山が2位を誇った。金属を精錬する際の融剤として重宝され、高度経済成長を支えたという。主に工業用に採掘される蛍石だが、白、無色透明、緑、紫、青、ピンクなど、豊かな色彩が美しい。
本展では、二つのピラミッドの底を合わせたような正八面体に結晶した、笹洞鉱山産の珍しい標本も展示されている。他には蛍石などの蛍光鉱物にブラックライトを当て、石が光る様子を観察できる体験コーナーも。