港町横浜を舞台に、3年に一度開かれる国際芸術祭「横浜トリエンナーレ」が今年も11月3日まで開催されています。2001年に始まった横浜発の現代アートの国際展も今回で5回目。前回「ヨコハマトリエンナーレ2011」から会場を横浜美術館とし、新作だけでなく美術館所蔵の作品も取り入れた現代アートファンのみならず、大人から子供まで楽しめる街をあげてのアートイベントとして定着した感があります。
今回の「ヨコハマトリエンナーレ2014」では横浜美術館と新港ピア(新港ふ頭展示施設)を主会場としながら、「まちにひろがるトリエンナーレ」をテーマに掲げ、横浜臨海部の創造界隈拠点(BankART Studio NYK、初黄・日ノ出町地区、ヨコハマ創造都市センター(YCC)など)をはじめ、市内各所でさまざまなアートプログラムが展開されます。まさに港町をあげての盛大なアートの祭典です。
主会場や創造界隈拠点連携会場間の移動には「会場間無料バス」も用意されていますが、さんさんと真夏の太陽の光が降り注ぐ夏から秋にかけ、やはり気がかりなのは熱中症です。バスを待っている間も容赦なく太陽の光が体力をうばって行きます。せっかくのアートの祭典に訪れて暑さにやられダウンなんてシャレになりませんね。
そんな心配を振り払うかのような公式グッズがあります。その名も「ヨコトリウォーター」(500ミリリットル、150円)。ヨコハマトリエンナーレ2014が掲げるタイトル「華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」をデザインしたペットボトル入りのお水です。横浜美術館ミュージアムショップをはじめ、横浜市内各所で販売されています。もちろん、これオフィシャルグッズです!
暑さを「忘却」し、熱中症ともおさらばでき、そして何より積極的にアートイベントに自ら安価に関われる優れモノだと思いませんか。また新港ピア会場「カフェ・オブリビオン」では展覧会タイトル「華氏451」をもじったオリジナルの焼き菓子セット「菓子451」を販売しています。
横浜美術館と新港ピア、二つの主会場の間はバスで5分ほどの距離にあります。歩いても15分程度です。体力に自信のある方は歩いた方が海からの風も気持ち良く、港町でのアートの祭典をより身近に感じられるはずです。さらに2会場の間には、カップヌードルミュージアム(安藤百福発明記念館)http://www.cupnoodles-museum.jp/ があります。この人気スポットに何とヨコハマトリエンナーレ2014のチケットを提示すると通常大人500円の入館料が無料になります。しかも高校生以下だとオリジナルグッズまでもらえます。この他、原鉄道模型博物館、横浜マリンタワーなども割引に。ヨコトリチケットフル活用しましょう。 |
横浜美術館
〒220-0012
神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
新港ピア(新港ふ頭展示施設)
〒231-0001
神奈川県横浜市中区新港2-5
ヨコハマトリエンナーレ2014
「華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」
Yokohama Triennale 2014
“ART Fahrenheit 451: Sailing into the sea of oblivion”
会期:2014年8月1日(金)~11月3日(月・祝)
開場日数:89日間
開館時間:10時~18時(入館は閉場の30分前まで)
※9月13日(土)、10月11日(土)、11月1日(土)は20時まで開場
休場日:第1・第3木曜日(8/21,9/4,9/18,10/2,10/16,計6日間)
URL:http://www.yokohamatriennale.jp/
問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
【筆者プロフィール】
中村剛士(なかむら・たけし)
Tak(タケ)の愛称でブログ「青い日記帳」を執筆。展覧会レビューをはじめ、幅広いアート情報を毎日発信する有名美術ブロガー。単行本『フェルメールへの招待』(朝日新聞出版)の編集・執筆なども。
http://bluediary2.jugem.jp/