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ぶらり、ミュージアム

リニューアルしたカフェで シフォンケーキを独り占め

(東京都庭園美術館)

  • ホールで提供されるオリジナル シフォンケーキ
  • 東京都庭園美術館 本館
  • 東京都庭園美術館 新館
  • Café du Palais(カフェ・ド・パレ)
  • 本館と新館を結ぶ三保谷硝子製の美しいガラス壁

 約3年もの改修工事を終え、昨年(2014年)11月にリニューアルオープンした東京都庭園美術館。東京都庭園美術館東京都指定文化財である旧朝香宮邸を継承した本館に、ホワイト・キューブの展示空間が備わった新館が加わり、より幅の広い展示が可能となりました。

 本館、新館共に大きな話題となっていますが、それに負けずとも劣らぬ注目を浴びているものが「シフォンケーキ」です。リニューアルオープンに伴い新たに併設されたカフェ「Café du Palais」(カフェ・ド・パレ)オリジナルの添加物ゼロでひとつひとつ丁寧に手焼きで仕上げたシフォンケーキをなんと丸ごとひとつ、ホールで提供しているのです。

 誰しもが一度は抱くホールケーキの独り占め。そんな夢が現実のものになりました。庭園美術館本館(旧朝香宮邸)内の装飾をデザインに取り入れたオリジナル食器(ノリタケと共同プロデュース)に盛り付けられたホールケーキを目の前にしただけで幸せいっぱいの気分に包まれます。

 こんな大きなケーキをひとりで食べられるのかしら…、そんな思いは、一口食べてみれば全く心配ないと分かります。口当たりはとても軽く、一人でペロッと食べられてしまいます。それもそのはず、通常の三分の一のたった15グラムしか砂糖を使用していません。大きなケーキを丸ごと食べても糖分は少なめ。この見た目とのギャップもうれしい魅力のひとつです。

 ケーキだけでなく、飲み物にも徹底しこだわっています。コーヒーは堀口珈琲によるスペシャルティコーヒー豆「TEIEN BLEND」、紅茶はパリに本店をかまえる老舗紅茶店の茶葉を使用しています。この紅茶は朝香宮がパリ時代に好んで飲んだゆかりのものでもあります。

 開館後すぐか、夕暮れの時間帯がおススメです。ガラスの向こうに広がるお庭の四季の移ろいを楽しみつつオリジナルケーキに舌鼓を打つ新しい楽しみが加わり更に魅力を増した庭園美術館から目が離せません。
http://teien-art-museum-shop.com/

 

耳よりばなし

 アール・デコ建築の本館から、創業100年以上の歴史を持ち多くのアーティストに愛されている唯一無二の存在である三保谷硝子製の美しいガラス壁のアプローチを通り抜けると、現代的な庭園美術館新館が待っています。1933年に完工した朝香宮邸(本館)と80年後にこのたび完成した新館を結ぶガラスの壁。この「タイムトンネル」を考案したのは現代美術家・杉本博司氏です。晴れた日はガラス壁の凹凸の部分が床に影を作り豊かな表情を見せてくれます。運が良ければ「ハート形」の影を見つけられるかもしれません。


データ

東京都庭園美術館

〒108-0071
東京都港区白金台5-21-9
開館時間:午前10時~午後6時(入場は閉館時間の30分前まで)

休館日:毎月第2・第4水曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
展覧会準備期間、年末年始
電話:03-5777-8600(ハローダイヤル)
URL:http://www.teien-art-museum.ne.jp/


 【筆者プロフィール】

中村剛士(なかむら・たけし)
Tak(タケ)の愛称でブログ「青い日記帳」を執筆。展覧会レビューをはじめ、幅広いアート情報を毎日発信する有名美術ブロガー。単行本『フェルメールへの招待』(朝日新聞出版)の編集・執筆なども。
http://bluediary2.jugem.jp/

(2015年1月28日掲載。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。すべての情報は更新時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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