昨年の秋ごろ、イギリスからのご夫妻を迎えた時のことです。平泉や山寺などを観光され、最終日には、強いリクエストだった沿岸部の津波被災地も回られました。
お戻りになると衝撃を受けたご様子で、「何か出来ることはないか?」と相談を受けました。出発は翌日、ボランティアなどご提案出来るものは限られます。そこで寄付や義援金で被災地を助けたいということになりましたが、赤十字やユニセフではなく、実際にどのように役立ったかがわかるようにしたいとのこと。
カトリックのご夫妻は、仙台の教会にも足を運ばれていました。そこでその教会へ相談すると、被災沿岸部にサポートセンターを設けてボランティア活動を行っていました。この活動支援として、帰国後に義援金を送金してもらうことになりました。
帰り際、被災地への思いを忘れぬようにと仙台の伝統工芸「玉虫塗」の箱を購入されました。自宅の居間に飾るそうで、こうおっしゃいました。「帰っても、この箱を見るたびに祈りを捧げられるから」。私も思わず胸を打たれました。
ウェスティンホテル仙台
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