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私の描くグッとムービー

平野ノラさん(お笑い芸人)
「ジョー・ブラックをよろしく」(1998年)

人生一度は、恋の稲妻に打たれたい

  • 平野ノラさん(お笑い芸人)「ジョー・ブラックをよろしく」(1998年)

 当時、ブラッド・ピットが大好きで出演する映画は全部見ていました。ブラピのかっこよさや美しさにうっとりするだけじゃなく、愛や人生の本質を突いた名言がたくさんちりばめられた映画で、約3時間という上映時間の長さを感じさせないくらい引き込まれました。

 ブラピ演じる死に神が人間と恋をするファンタジー映画です。ある日、大富豪パリッシュの元にジョー・ブラックと名乗る青年が訪れます。人間界に興味を持った死に神が、車にひかれて死んだ青年の体を借りてやって来たのです。その彼は、パリッシュの娘のスーザンがコーヒーショップで恋愛観を語り合って意気投合した青年でした。

 「恋の稲妻に打たれるのを待とう」という言葉にハッとしました。スーザンがパリッシュと青年からかけられた言葉です。過去に片思いをしていた時、そんな風に感じたことがあって。そうだよね、と共感できました。人生に1回くらいは恋の稲妻に打たれてみたい。それがいいと思います。毎回だったら身が持ちませんから(笑)。

 パリッシュが人間に恋した死に神を諭した言葉も素敵です。「生涯をかけて相手への信頼と責任を全うすること。そして愛する相手を傷つけぬこと。それに無限と永遠を掛ければ愛に近づく」。無限と永遠を掛けても愛にはならず、近づくっていうこと。愛のレベルはすごいですよね。

 親子愛も丁寧に描かれています。今年、子どもを産んだので親の目線からもすごくいい映画だなと思いました。いつか愛の名言を子どもに言ってみたいですね。

(聞き手・小松麻美)

 

  監督=マーティン・ブレスト
  製作=米
  出演=ブラッド・ピット、アンソニー・ホプキンス、クレア・フォラーニほか
ひらの・のら
 1978年、東京都出身。バブル時代を題材にした芸で、テレビ番組などに出演。公式YouTubeチャンネルやブログなども更新中。

(2021年11月19日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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