映画というメディアを通して、人類を救おうとしている一作。娯楽としてのSF映画ではなく、この先未来で人類は地球に住めなくなるという危機感から、針に糸を通す気持ちで一筋の希望の光を描いたんだと思います。作り手のノーラン兄弟は、伝える力が映画にあると信じている。近い未来の話で、科学的根拠に基づいた現実的な脚本だからこそ、希望をのせているんじゃないかな。
家族愛がテーマでもあります。宇宙にいる主人公クーパーからの音信が途絶え、2人の兄妹が絶望の淵に立たされます。妹だけが父の生存を信じて、必死に行動する。生きているという事実が分かり、兄と家族愛で通じ合った瞬間があって、ポロッときましたね。
映画の中で、マイケル・ケイン演じるジョン・ブランド教授が言うセリフ、「終わりゆく日に怒れ」は、歌をつくる僕にとって大事なセリフです。老いを理由に忘れてしまう行為に対して叱咤するこの言葉は、作品の肝だと思います。同時に彼ら自身の、社会に伝え続ける情熱と覚悟を感じました。脚本は弟のジョナサンが主に書いているので、兄に向けたメッセージだとも。「ギリギリを攻めないと伝わらない」と、僕はそう受け取りましたね。
イラストは宇宙服を着た人を中心に。映画を見直した後の初期衝動で描いたので、受け取り方はお任せします。いろんなSF漫画や映画を通ってきた中で、「インターステラー」は僕の中で最高峰の作品。込められた愛や熱意に、心が震えるほど感動しましたね。
(聞き手・片野美羽)
監督・脚本=クリストファー・ノーラン 脚本=ジョナサン・ノーラン 出演=マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイほか
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食べ物コラム「グッとグルメ」でも、MASHさんに登場していただいた回があります。
自身の曲「カレーライス」を作るほど、カレーライスが好きなMASHさん。上京後に彼が足しげく通って食べるグリーンカレーとは・・・・・・?
▼MASHさん ペパカフェフォレスト ローストチキンのグリーンカリー
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