初めて見たのは10代の頃だったかな。その時から大好きで、30回は見ていると思います。自分でも不思議なくらい心ひかれる映画です。
サリンスキー家のお父さんウェインは発明家。あらゆる物体を小さくする機械をつくろうとしていますが、失敗ばかり。ところが、ウェインの不在時に野球ボールがぶつかったことで機械が動き出して、娘と息子、隣の家の子どもたちが6ミリまで縮んでしまいます。誤ってゴミと一緒に裏庭に捨てられてしまった子どもたちは、家に帰るために悪戦苦闘します。
庭を歩くシーンで出てくるクッキーは、わたしならすぐに食べてしまう大きさ。でも、小さくなった子どもにとっては体よりも大きくて。同じものでも、見る人によって大きかったり小さかったりする。物事を捉えるときも、大きく捉えれば大ごとになるし、小さく捉えればたいしたことないときもある。答えは一つじゃないんですよね。
ウェインは踏まないように必死に子どもたちを捜します。わたしの父のアニマル浜口もまっしぐらな人。プロレスラー志望の生徒さんに毎日ジムで教えていて、強くなる方法を常に研究している姿がウェインと重なりました。
劇中のアリや蜂、草木もすべてが大きくて、その遊び心が好きです。わたしはレスリングをしていたときいつも全力で、心の余裕を持つことがずっと課題でした。この映画はつい一生懸命になりすぎてしまう自分に、ほっこりとした優しい甘さをくれる。「人生の角砂糖」みたいな作品ですね。仕事から帰って、温かい飲み物を飲みながらのんびり見たいな。
(聞き手・斉藤梨佳)
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監督=ジョー・ジョンストン
製作国=米国 出演=リック・モラニス、マーシャ・ストラスマン、エミー・オニールほか
はまぐち・きょうこ 1978年生まれ。レスリングで五輪に3大会連続で出場。アテネと北京で女子72キロ級で銅メダルを獲得。
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インスタグラムアカウント
https://www.instagram.com/hamaguchi_kyoko_wrestling/
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