ミュージカル映画を見たのは初めて。急に歌って踊り出すのに違和感があったんです(笑)。でもこの映画は話題だったので、映画館で見ました。
壮大な音楽と場面がマッチしていて、肌がざわざわしました。感動的だったのは、米ロサンゼルスにあるグリフィス天文台のプラネタリウムでのシーン。主人公のミアとセブ(セバスチャン)が突然宙に浮き、宇宙のような空間で軽やかにダンスします。感覚で世界観に浸れるのが新鮮でした。
ハリウッドで俳優を目指すミアは、やっとの思いでオーディションを受けるも、冷たくあしらわれる日々。ジャズピアニストで、店を持つ夢を追うセブに励まされながら戦い続けます。
社会人5年目ぐらいだったこの頃は、私もミアのように仕事に必死で、苦しみもがきながら上を目指していました。ふがいなさに打ちのめされたり、楽観的になったり。結局は楽しいから続けられました。
この映画は、やる気が出ない時に見たくなります。がむしゃらな時期があったからこそ今がある、とエネルギーをチャージできる映画です。
何度も見ているからこそ、最後のオーディションでミアが歌うシーンは、結末を想像して泣けてきます。俳優として成功したミアとジャズクラブをオープンさせたセブ。夢をかなえたけど、一緒になることはなかった。でも空想の中では結ばれ、あふれる思いで祝い合う。そんな2人をグラスに見立てて絵にしました。シャボン玉を吹き付けて描いた淡い思い出に囲まれています。
2人で過ごした時間は大切なもの。せつないけど、今はポジティブに捉えられます。
(増田裕子)
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監督・脚本=デイミアン・チャゼル
製作国=米国 出演=ライアン・ゴズリング、エマ・ストーンほか
あらい・えりな 1989年米国生まれ。2023年からジュエリーブランド「andiima(アンディーマ)」のプロデュース、デザインも手がける。
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