サッカー国際審判員として1年間のうち3分の1ほどは海外にいます。昨年は男子ワールドカップで、今年はきょう20日から始まる女子ワールドカップがあるので、最近は出張が多いですね。2週間ほど滞在するのがスタンダード。久しぶりに東京に帰ってくると、無性にお寿司が食べたくなるんです。
試合会場へ向かう時に、東京駅で「まぐろづくし6貫」を買って新幹線で食べる。これがいつもの流れですね。だいたいは、携帯片手に試合に関する映像を流しながら。東京駅は色んな駅弁が並んでいるので、一応迷うんですよ。今日はお肉の気分だなとか、定番の駅弁もひかれるなとか。でも悩んだ末に結局、「まぐろづくし6貫」。
真っ赤なまぐろがピタッとごはん粒とコラボしていて、食欲をそそります。おしょうゆはフタに垂らして、まぐろにだけ付ける。赤身のうまみに「慣れ」始めたタイミングでガリですね。まぐろまぐろまぐろ、ガリ全部、まぐろまぐろまぐろみたいな。ガリは〝ハーフタイム〟なんです。口の中のコンディションを整えて、後半3貫を楽しみます。
試合は相当なプレッシャーを伴うものですが、「まぐろづくし6貫」が私の楽しみ。「よし、明日戦えそう!」と気持ちを高めてくれます。
(聞き手・島貫柚子)
◆東京都千代田区丸の内1の9の1、東京駅構内1階サウスコート(☎03・3211・8985)。1100円。[前]8時~[後]10時((日)(祝)は9時)。
すしざんまい公式ページ
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やました・よしみ サッカー国際審判員。プロフェッショナルレフェリー。1986年東京都出身。ワールドカップ(W杯)カタール大会で、史上初の女性審判員の一人に選ばれる。7月20日開幕の女子W杯の審判員も。