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森下洋子さん
ゴディバ カレミルク

 ゴディバが日本でおなじみになったのは1980年代ぐらいでしょうか。ベルギーチョコレートの優しい甘さが気に入って、いつからか、常に手元に置いて、稽古の合間や本番前につまんでいます。「カレ ミルク」はチョコが小さくて薄く、個包装で便利に持ち歩けるのがいいですね。ミルクチョコの柔らかな口溶けも心地よく、いつも元気をもらっています。昼間は稽古で通すことが多く、大体は1日2食。すぐにエネルギーが補えるチョコは頼りになる存在です。

 幼い頃は体が弱くて食が進まない私に、料理上手の母は洋菓子をよく手作りしてくれました。小学2年で広島から東京へ稽古に通い始めると、母は料理店を営んで費用を捻出。小6で単身上京後はお世話になっている方にと、マドレーヌを焼いて送ってくれました。チョコはそんな母の思い出とも重なります。お菓子には人を結び、笑顔にし、癒やす力があるんですね。

 年末年始を挟んで「くるみ割り人形」を上演します。クリスマスの夜に少女クララが醜い人形を大切に思い、魔法を解く作品です。世界中の人たちが平和に食卓を囲めることを願い、愛と夢、希望をお届けしたい。この小さなチョコとともに、毎日一年生の新鮮な気持ちで明日も稽古に臨みます。

(聞き手・鈴江元治)

 

 ◆4枚入り766円。全国の各店やオンラインショップ(https://www.godiva.co.jp/shop/)で販売。☎0120・116811(午前10時~午後6時)。

 


 

 もりした・ようこ プリマバレリーナ。松山バレエ団理事長・団長。1948年生まれ、広島県出身。3歳でバレエを始め、71年入団。2024年旭日重光章。29日に府中、12月13日に鎌倉、21日と26年2月11日に東京都内で「くるみ割り人形」に出演する。公演の問い合わせは同バレエ団(☎03・3408・7939)。
 
(2025年11月20日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)