大学時代に出合い、人生で初めて好きになった塩ラーメンです。地元の福岡では濃厚な豚骨ラーメンをおやつ代わりに食べていたせいか(笑)、初めて食べた時、実はあっさりめの味にそれほどのインパクトを感じませんでした。ただ、下宿のすぐ近くにあるお店なので、何度か通ううち、あっさりの向こう側にある香ばしさとうまみに気づき、食べるたびにはまっていきました。卒業までに50杯以上はいただいたはずです。
香ばしさの秘密は焦がしたタマネギとニンニク。それらをまずレンゲですくい、スープと一緒に味わうのが私のルーティン。ほんのり香るユズも散り、いいアクセントです。軟らかなチャーシューにはスープの塩味がとけ込み、スープにもチャーシューのうまみと油がとけ込んで、お互いを引き立て合っています。つるつるした麺によく絡み、相性は抜群。もう、できるなら自分がつかりたいくらい大好きなスープです。
大学の課題が終わった時や飲み会の後に「シオゲン行く?」が友達との合言葉。誘うのはほぼ私からだったんですけど(笑)。チェーン店は近畿が中心で今いる首都圏にはなく、しばらく食べていません。そんなレア感も手伝い、ふと思い出すと恋しくなります。味わえる日が早く来ますように。
(聞き手・伊藤真弘)
◆京都府京田辺市三山木中央5の2の4(☎0774・64・3582)。920円。午前11時~深夜0時。無休。