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桐竹勘十郎さん
冷凍たこ焼き たこりき

 大阪の国立文楽劇場の近くに、20年くらい前から通っていた「豚玉」というお好み焼き屋さんがあったんです。おつまみも注文できてワインもあって、店主がメニューの研究熱心で。

 9年前に閉店した時はショックでしたが、たこ焼きを出す姉妹店「たこりき」に引き継がれた。カウンター7人掛けで、昼間はたこ焼き、夜はお好み焼きとお酒に合うメニュー。どれもいちいちおいしいんです。

 たこ焼きが食べられる昼の営業時間だとワインが飲めないので、私は夜に行くことが多いのですが、冷凍の商品があるので取り寄せています。

 ここのたこ焼きは化学調味料を一切使っていなくて、素材にこだわっています。タコは伊勢産のもので、カツオと良質な昆布のおだしの味がしっかりしています。味付けは塩とみりんだけ。味に自信があるのでしょう。ソースなどはつけずにそのままいただきますが、とても良い味わいです。

 冷凍でも、説明書通りにレンジで加熱すると、お店で食べるのとほぼ同じ味になります。友人や知人にも送ることもあります。

 店主が「特別」ではない「普通」のたこ焼きを、と言っていましたが、素材のうまみが感じられてシャンパンやワインに合う大人の味です。

(聞き手・清水真穂実)

 

 ◆大阪市中央区瓦屋町1の6の1(☎06・6191・8501)。24個(12個×2袋入り)1800円。送料別。たこ焼きは正午~午後4時(ラストオーダー3時半)、14個1100円(持ち帰りは1080円)。夜営業(予約制)午後6時~。原則月火休み。

 


 

 きりたけ・かんじゅうろう 人形浄瑠璃文楽人形遣い。1953年大阪生まれ。三世吉田簑助に師事し、2003年に三世桐竹勘十郎を襲名。21年に重要無形文化財保持者(人間国宝)。26日まで国立文楽劇場で「ひらかな盛衰記」、5月10日~25日に東京・シアター1010で「生写朝顔話」に出演。
 
(2026年4月16日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)