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穂村弘さん
プレスキル ショコラトリー  グラニテショコラ マンゴーパッション

 手土産にここのチョコレートを選んだら、すごく喜ばれて。食べてみたら、僕の中のチョコレートの概念を超えていました。カカオ豆の選定から製造まで一貫して行うビーントゥバーも手がけるお店で、洗練された味わいにハマりました。

 特に、4~9月限定の「グラニテショコラ」がお気に入り。チョコレートのかき氷と言われているけれど、冷たいチョコレートを食べている感覚。天然水とチョコレートをしっかり乳化させてから凍らせ、削っていると聞き、その食感に納得しました。口どけはなめらかで、風味も豊か。

 よく頼むのはマンゴーパッション。肉厚のマンゴーとともにグラニテを食べ進めると、パリッとした薄いチョコレートが現れ、割ると甘酸っぱいソースにたどり着く。グラニテに夢中になりすぎて、別添えのソースをかけ忘れることも。

 お店の外のテーブルで食べます。真夏は暑いけれど、最近のかき氷屋さんは冷房が利きすぎて、食べる前から冷え切ってしまうから、僕にはこの環境がちょうどいい。

 こぢんまりとしていて気に入っているお店です。皆さんもぜひ行ってみて……と言いつつ、人気が出すぎて食べられなくなったら困るなっていう、複雑なファン心理もあったりして。

(聞き手・片山知愛)

 

 ◆東京都武蔵野市吉祥寺本町2の15の18(☎0422・27・2256)。イートイン1540円、テイクアウト1512円。午前11時~午後7時。火水休み(HPで要確認)。「グラニテショコラ」は4~9月末(予定)の限定商品。

 


 

 ほむら・ひろし 歌人。1962年札幌市生まれ。短歌をはじめ、評論、エッセー、絵本、翻訳などを手がける。歌集「シンジケート[新装版]」(講談社)や、エッセー「君がいない夜のごはん」(文春文庫)、「蛸(たこ)足ノート」(中央公論新社)など。伊藤整文学賞、講談社エッセイ賞ほか受賞。朝日新聞朝刊コラム「言葉季評」を連載中。
 
(2026年7月16日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)