関西育ちのうどん派です。ここのはなんでもおいしい。定番の「かけうどん」は透き通ったおつゆで、一緒に行く姉たちと「うどんはこうじゃなきゃね」と絶賛しています。
でも、今回は私の中の常識を覆した「カレーうどん」をおすすめします。初め、どろっとしたルーがかかったこの見た目に一瞬ひるみました。でも、和牛と野菜からとったフォンドボーがよく利いてる。おわんに入った透明のだし汁を自分でかけて濃さを調整できるところも好きなんです。麺はコシを残しつつ、絶妙の柔らかさで私好み。肉と温玉をいつもトッピングします。
阪神・淡路大震災で被災してから、「残りの人生、こだわって栄養とるぞ」って決めたんです。おいしいものがあると聞いたらどこへでも飛んで行きますよ。
そんな私が、映画「光」の撮影中は食事がのどを通りませんでした。視覚障害者に向けた音声ガイドを制作する女性「美佐子」を生きようと、必死でした。久しぶりに口にしたのも、やっぱりうどんでしたね。
◆東京都千代田区内神田1の18の11(TEL03・5577・3644)。
小サイズ680円(トッピングは肉250円、温泉卵80円)。
午前11時~午後8時(麺がなくなり次第終了)。
(日)と第1(月)休み。
みさき・あやめ 俳優。
5月27日公開の河瀬直美監督の最新作「光」に出演。同作はカンヌ国際映画祭の長編コンペ部門に選出。