とにかくそば屋で飲むのが好き。
おそば屋さんって本屋さんに似てるとこがあるのよ。
昔からよく引っ越しをしたんだけど、必ずそば屋と本屋を探したの。
どちらもアカデミックな雰囲気があるでしょ。同じような嗜好の人が多くて落ち着くんだろうね。
ここは、近くで猫作家の人たちと合同展をした時に見つけたの。
猫作家たちとそば屋で一杯やろうよってたまたま入ったお店で、生魚と薬味とか、割とアクセントのきいたつまみを少しずつ食べながら飲んだ。
素晴らしいのは、半量のそばを食べられるところね。
暑い日で、締めで頼んだ冷たいおそばののどごしが良かった。
つまみもそばもおいしくて、合同展の次の立ち会い当番の時も別の友だちと行ったくらい。
子どもの頃からそばが好きでね、年に一度のデパートでの外食は、私は必ずおそばだった。お子様ランチには一切興味なし。
そんなに好きだから学生の頃はそば屋でバイトもした。だから私、薬味のネギ刻むのうまいんだよ。
ドイツのおじいさんが描いてるみたいな、西洋的な私の絵からして意外でしょ?
◆千駄木店 東京都文京区千駄木2の11の15(問い合わせは03・5832・9233)。
320円(税別)。
午前11時半~午後2時半、5時~10時((土)(日)(祝)(休)は9時半まで。いずれもラストオーダー)。
年始休み。
都内にほか3店舗。
いけだ・あきこ 絵本作家。
代表作に、不思議の国「わちふぃーるど」が舞台の「猫のダヤン」シリーズ。9月25日~30日、大阪・阪急うめだ本店で「ダヤンと不思議な劇場 池田あきこ原画展」を開催。