生まれ育った大阪の堺にあるクラフトビールのお店です。純喫茶をリノベーションしたドーム形天井のレトロな内装がとても私好み。つまみは洋風ながら和の風味もあって、お酒が進みます。中でも思い出すと東京から飛んでいきたくなるのが塩辛と明太子をバターで溶かし合わせたソースのパスタ。この組み合わせ、間違いないですよね。麺にのっけた大葉とミョウガ、ネギ、ショウガがこれまた絶妙で。平打ちパスタ「タリアテッレ」は堺の製麺所で打っている生麺やそうです。
生ビールは日替わりの12種の中から選べて、色とりどり。メニューにある紹介文を読んで、ブルワリー(醸造所)の個性を知るのも楽しみ。普段はワイン党ですが、ここでは一途にクラフトビール。
このお店、百舌鳥(もず)・古市古墳群が世界遺産に登録される前から古墳で堺を盛り上げている友人に連れてきてもらったんです。こないだも、話し出すと止まらん堺市博物館の学芸員さんら、「堺愛」あふれる仲間とここでワイワイやって。塩辛明太パスタもユニークやけど、人も街もええ味出してます。
◆堺市堺区北瓦町2の1の24の地下1階(問い合わせは072・232・3615)。
968円(別途ワンドリンクとチャージ料)。
午後5時~11時(料理ラストオーダー10時)。
12月30日を除く(月)と31日~1月3日休み。
いまい・まさこ 脚本家。
堺親善大使。堺を舞台にした映画「嘘八百」と来年1月31日公開の続編「嘘八百 京町ロワイヤル」の脚本(足立紳と共同執筆)と小説版を手がける。