外食といえば、おそば屋さんです。娘や友人など、周りにおそば好きが多いからかもしれません。中でもこのお店は近所にあり、10年前に開店したころからのお気に入り。絵本の担当者との打ち合わせや出版の打ち上げ、フランス留学時の友人と会う時など、色々な場面で訪れています。
普段は少しのお酒と一品料理の後にもりそばをいただくのですが、時々食べるこのメニューも大好き。細長く刻まれた九条ネギと油揚げをはじめ、大根おろしや揚げ玉など、好きな具材がたっぷりのっています。十割そばは細く、しっかりとした歯ごたえ。具材とよく絡んで、口の中に良い香りが広がります。
店内の雰囲気もすてき。その時々に様々な音楽が流れていて、居心地が良いですね。隣り合わせたお客さんと自然に会話が始まることもあり、自由な雰囲気の中でリラックスしています。
絵本や翻訳など言葉を仕事にしていますが、仕事に向かう時と食事ではスイッチを切り替えます。1人で外食することはあまりなく、誰かと共にするのがほとんど。「おいしい」会話や雰囲気を楽しんでいます。
◆東京都世田谷区経堂1の27の13(問い合わせは03・3420・1988)。
1220円。
午前11時半~午後8時半(ラストオーダー7時半、売り切れ次第終了あり)。
原則(火)休み(不定休あり)。
いしづ・ちひろ 絵本作家、翻訳家、詩人。
1953年生まれ。回文や早口言葉などを取り入れた絵本を多く手がける。訳書に「リサとガスパール」シリーズ(ブロンズ新社)。新刊に「まほうのハッピーハロウィン」(岡田千晶絵、同社)。