10年くらい前に輸入食材を扱うお店で出会ったのが最初。ビーフンくらいの細さの、卵を練り込んだ乾麺です。
すっかりそのおいしさのとりこになって、香港に行った時にこの麺を見つけて爆買いしました。だから買い置きが尽きる時が寂しかった(笑)。
それからしばらくして訪れたタイのヤワラー通りにあるホテルでの朝食でこの麺を発見。具材がない麺だけの焼きそばなのに本当においしい。
料理研究家魂に火が付いて、早速味の再現を。野菜や肉を炒めて、ゆでておいた麺と炒め合わせ、オイスターソース2か3に対してナンプラー1、紹興酒と豆板醤を適量で調味。「ヤワラー通り風」って勝手に名前をつけました。
お弁当や急な来客用、簡単に済ませたい時にも使える万能選手の麺。同じ会社のエビの卵を練り込んだ蝦子麺もおいしいから、料理教室でも使うし、うちでは両方常備しています。
どちらの麺も汁めんにしても、焼きそばにしてもおいしいから、いろんな調理方法を研究したくなっちゃう。
普段の食事も、違うアレンジで新しい食べ方や味を発見するのが楽しいの。それが自分の味になっていくのは一層うれしい!
◆紀ノ国屋各店などで販売。5食入り495円=写真は調理例。
丸成商事(問い合わせは03・3994・5555、info@maruseishoji.com)に電話もしくはメールでも注文可(送料別)。
えだもと・なほみ 料理研究家。
NPO法人「ビッグイシュー基金」共同代表。ホームレスの人に雑誌販売の仕事を提供している「ビッグイシュー日本」が始めた売れ残ったパンを仕入れて販売する「夜のパン屋さん」の活動にも取り組む。