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大原千鶴さん
「よし井」の古式手延三輪素麺

「よし井」の古式手延三輪素麺。写真は調理例。
「よし井」の古式手延三輪素麺。写真は調理例。
「よし井」の古式手延三輪素麺。写真は調理例。 大原千鶴さん

 そうめんは夏の食べ物、というイメージですが、冬場だと温かいにゅうめんもおいしいですし、おつゆの具にしてもいい。すぐゆで上がるから便利ですよね。

 ゆで方のポイントは、ゆであがる少し前に火を止めて、そのまま15~20秒くらい待つこと。そうすると、ふっくらと仕上がります。これからの季節、一人暮らしの方にもおすすめな簡単レシピは、釜揚げ風そうめん。どんぶりにそうめんを2束入れて、熱湯を入れて箸でほぐしたあと、レンジに2~2分半かけます。溶き卵にしょうゆをたらした付けだれにつけて食べると、手軽でおいしいですよ。ネギなどの薬味を入れてもいいですね。

 今年の夏は、よし井さんのそうめんばかり食べていました。実家は京都の左京区にある料理旅館を営んでいますが、まかないとして、直径1メートルくらいの大きさがある業務用の鍋で、一度に50束くらいゆでていたのを覚えています。従業員の分も含めて、20人分くらい。そうめんのつゆには、アユの骨を焼いたものを入れて。家族は皆そうめん好きでしたが、料理人だった父は1人で4~5束食べていました。懐かしいですね。

 ◆奈良県田原本町味間61の1(問い合わせは0744・33・6713)。
 2160円(贈答用木箱、750g、15束)。
 電話注文の受け付けは月曜~金曜の午前9時~午後5時。
 オンラインでも。写真は調理例。


 おおはら・ちづる 料理研究家。
 1965年生まれ。京都の料理旅館「美山荘」の次女として生まれる。NHK「きょうの料理」に出演中。近著に「大原千鶴の『新・豆腐百珍』」(世界文化社)ほか。

(2021年11月18日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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