バレーボールの現役選手だった時、毎年5月に大阪で開催される大会に出場していました。試合後、普段なかなか会えない家族と待ち合わせて、一緒に食事をするのが恒例でした。調子の悪い時には両親に励まされたり、決勝前日に食べに行ったりと、その時々の思い出がつまったお店です。
試合などで疲れて深夜に帰宅すると母が汁物を出してくれたんです。「これなら食べられるでしょ?」って。その思い出から温かいものを食べるとほっとします。引退した今も疲れたなと思うとうどんが食べたくなります。母の作るうどんには必ず卵が入っていたので汁物に卵の組み合わせが好きなんです。めんたいこも好きで、好きなものが全部入った、冬にほっとする味です。
母の手料理が根本にあって「あの味付けはどうやるの?」とよく聞きます。目分量の母の味を最近だんだん再現できるようになってきました。「食事もトレーニング」だった選手時代を経て、食に関する資格をとりました。今までと違う景色を見てみたくて始めたことが、友人のサポートにつながったり、今度は母からレシピの相談を受けたりと、少し不思議な感覚ですが様々な発見を楽しんでいます。
◆渋谷店 東京都渋谷区渋谷2の24の12の13階(問い合わせは03・6419・7155)。
1380円(店舗や時間帯で異なる場合も)。
午前11時~午後11時(ラストオーダー10時)。
東京や大阪などの約10店舗で提供。
くりはら・めぐみ バレーボール元日本代表。
2004年アテネ、08年北京と2大会連続で五輪に出場。19年に現役引退。デジタル写真集の発表、テレビ番組出演や食に関する資格の取得など、活動の場を広げている。