歌舞伎座の近くにあるお店で、昭和レトロの昔ながらの中華そば屋さんです。
とにかくさっぱりした味です。でもね、さっぱりなんだけど深い味わいで、しみじみとする感じ。自分が子どもの頃に食べたような、昭和の懐かしいノスタルジックな味わいっていうんですかね。焼き豚も脂身が少なくて、脂でもたれる感じがない。あっという間に食べられる。煮卵ではなく、三角形の薄焼き卵が入っていて見た目も珍しいと思います。
滞在時間は15~20分くらい。遅めのお昼でも並んでいるので早く席を空けた方がいいって思うのもありますが、毎月通っている歌舞伎の演目の合間が1時間半くらいなので、1人でパッと行ってササッと食べています。コロナ禍で、歌舞伎座の場内での持ち込み飲食が禁止になったんです。それで外で食べるようになって、好きな味に出会いました。
歌舞伎のイヤホンガイドの解説もしているので、東京・東銀座周辺にはよくいるんです。ほかのお店も試しましたが、やっぱり萬福さんに戻るんですよ。行くときは必ず写真を撮っていて、スマホのアルバムを見ると何枚もあるから、改めてよく行っているなと思います。なんか好きなんですよね。
◆東京都中央区銀座2の13の13(問い合わせは03・3541・7210)。
700円。
午前11時~午後3時半、5時~9時の時短営業中(ラストオーダーは昼30分前、夜1時間前まで)。
[日]([月]が[祝]の場合も)休み。
よしざき・のりこ アナウンサー。
昨年フジテレビを定年退職。YouTube「平成中村座チャンネル」のナレーションや、「中村勘九郎 中村七之助 春暁・陽春特別公演」(12日~26日、30日~4月4日開催予定)のトークコーナーを担当。