「五島手延うどん」を知ったのは、青森・十和田市現代美術館で2016年に開催した個展の期間中。現地で見つけたお店で、締めにこのうどんが出てきたんですよ。青森で有名な馬刺しや季節の山菜もすごくおいしくて通っていたんですが、これだけ青森のものじゃない。なんでだろう?と思って聞くと、大将の奥さまが長崎の方でした。
「めちゃくちゃうまいじゃないか!」と、自分でも取り寄せるようになりました。麺がそうめんより太く一般的なうどんより細い。忙しくて体が疲れているときや夜中にうどんが食べたい、でもぶっというどんは重たい……というときに、さらっと食べられるちょうどいい細さなんです。
自分で作るときは、お鍋の締めや鍋焼きうどん、刻んだネギときつねをのせて食べることが多いです。カレーが余ったときは、おつゆを足してカレーうどんの麺にもこれを使っています。
そばやラーメンも大好きですが、うどんはメンタル弱めのときに食べます(笑)。子どもの頃、病気をするとうどんを食べさせられたからなのかな。ほかの麺では得られない安堵感があって、自分を甘やかし、癒やしてくれる存在なんです。
◆日本橋長崎館、日本橋三越本店などで販売。200g、490円(ブレンドは459円)。オンラインショップでも購入可。問い合わせは長崎五島うどん(0959・42・1560)。
おおみや・えりー 作家、画家。1975年生まれ。クリエーティブ力を鍛えるオンライン学校「エリー学園」「こどもエリー学園」を主宰。今月から瀬戸内国際芸術祭に参加。東京・天王洲の小山登美夫ギャラリー天王洲で個展を開催(~5月14日)。
クリエーティブ力を鍛えるオンライン学校「エリー学園」