そばはこしがあって、甘い香りの熱々のスープ。カモは細かめに切ってあって、その大きさが私好み。そばにごまがふってあり、かむと少し香り、華やかな印象です。最初は汁だけつけて、後で大根おろしやネギを入れて味の変化を楽しみます。食欲をそそられ、つい大盛りで食べてしまいます。
コロナ禍前は、講演のため、全国によく出張していました。遠方の場合、翌日朝に飛行機で帰ると、午後3時くらいにお昼を食べることが多くなって。その時間に入れるそば店を近所で探し見つけたのをきっかけに、当時は週2回ほど、通っていました。
居心地が良いので、混雑していない時は、そば茶を飲みながらゆっくり考えごとをすることも。講演会では、自分の体験とそれを分析した学びのコツを話しますが、子供を伸ばすには先生や親のサポートがなければ難しいことなど、ちゃんと伝えられたか、振り返って考えることもよくありました。
今、米国の大学院で学んでいます。住んでいるニューヨークでは、日本に普通にある食材がとても高価です。こうしたそばは、なかなか食べられません。一軒家のような店舗、その雰囲気もあって、「おうちに帰りたい」ような気持ちで、恋しいです。
(聞き手・栗原琴江)
◆東京都世田谷区三宿1の1の16(問い合わせは03・3421・8624)、午前11時半~午後8時半。
千円。大盛りはプラス150円。
(水)休み。
こばやし・さやか 坪田信貴著「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」の主人公本人。
下1988年生まれ。講演活動を続け、2022年11月に「ビリギャルが、またビリになった日」(講談社)を出版。同年秋から米国コロンビア教育大学大学院で認知科学を学んでいる。