大阪で浪曲師の師匠(二代目春野百合子)に弟子入りして、もう10年が過ぎました。もともと東京出身ですが、関西風のおつゆとうどんに、すっかり慣れてしまいました。
花坊さんを教えてくれたのは、上方落語家の桂吉坊さんです。私が東京の経堂で浪曲会を開くと聞いて、食事に困らないようにって。
舞台にあがる前は、声帯を冷やしたり、乾燥させたりしないように、気を使っています。上質のかつお節を使った澄んだだしのおつゆで、のどが温まりました。ご主人が手打ちしたうどんは、つるつるしてのどごしがいいんです。連日の公演でしたが、おかげで声がもちました。
お店には、辛味大根の搾り汁でいただく、信州の「おしぼりうどん」という珍しいメニューがあります。それも、のどによさそう。また、東京で会を開いていきたいので、次の機会に、注文してみようかしら。
◆東京都世田谷区経堂1の12の14(TEL03・3706・1278)。
830円。
午前11時45分~午後2時半、6時~8時半((火)を除く)。
(水)休み。
はるの・けいこ 浪曲師。
9月にNY公演。同20日(土)、東京・亀戸のカメリアホールで「浪曲タイフ~ン!」に出演。