カメラに向けた大人っぽい表情に、インタビュー中のあどけない笑顔。どちらも魅力的な、今春高校を卒業したばかりの18歳だ。
今年6月に公開された映画「渇き。」(中島哲也監督)で、長編映画初出演ながらヒロインに抜擢。優等生の仮面の下に裏の顔を隠した女子高校生を演じた。一転、10月11日公開の「近キョリ恋愛」(熊澤尚人監督)では、人気少女漫画が原作の学園ラブストーリーに挑戦。小松演じる感情表現が苦手な高校生枢木(くるるぎ)ゆにと、山下智久演じる「ツンデレ教師」の恋の行方は―。
「無表情の中に感情を出す、ゆに役のほうが難しかった」と、二つの役を振り返る。「ゆには男の人に振り回されますが、『渇き。』では振り回す側。振り回すほうが楽しかったかな」といたずらっぽく笑った。
ゆにを演じて印象に残ったのは、教壇の下に潜って授業中に先生とキスするシーン。「絶対みんなにばれるでしょ!」と突っ込みつつも、「少女漫画の中に入ったみたいでした」。その教壇は、身長167センチメートルの小松に合わせて造った特別製。ほかにも少女漫画の世界を再現するための苦労があったそうだ。
モデルや女優をしながらの自身の高校生活は、「先生や友達も応援してくれたし、行事もほとんど出られた。充実していました」。でも、「大人になって、仕事もプライベートも幅が広がるのが楽しみ」と前を向く。最近はふと思い立ち、愛用のカメラを持ってロマンスカーに乗り箱根の温泉へ。ちょっとした一人旅を経験した。「実は行動派なんです」と楽しそうに話した。
取材・文/河瀬久美
撮影/篠塚ようこ
プロフィール
こまつ・なな
1996年東京都生まれ。雑誌を中心にモデルとして活動。今年6月「渇き。」で長編映画デビュー。来年にはヒロインを演じる「バクマン。」が公開される。
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