金沢を代表する詩人・小説家の室生犀星。生家跡に立つ記念館で販売するのが、晩年の長編小説をモチーフにした「杏(あんず)つ子 豆本ブローチ」(1300円)だ。
装丁にこだわったという犀星。裏にピンが付いた豆本には、山口蓬春(ほうしゅん)の装画と畦地梅太郎の題字が再現され、中を開けば小説の冒頭部分も印刷されている。
同館スタッフが、金沢市内にある工房で手掛ける豆本アクセサリーに魅了され、制作を依頼したシリーズの一つ。学芸員の嶋田亜砂子さんは「知的なおしゃれとして身につけられます」と話す。
◆金沢市千日町3の22(電話076・245・1108)。[前]9時半~[後]5時(入館は30分前まで)。310円。原則[火]、年末年始、展示替え期間休み。メール(saisei@kanazawa-museum.jp)でも購入可。