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「漱石山房原稿用箋(ようせん)」(神奈川近代文学館)

19字×10行の原稿用箋。漱石こだわりの草色を再現

 マス目の上には「漱石山房」の文字と2匹の竜。夏目漱石が特注した原稿用紙は独創的だ。用紙の版木を収蔵する神奈川近代文学館では、ほぼ原寸大で再現した「漱石山房原稿用箋」(350円)を販売中。 

 元にしたのは漱石が1908年ごろから愛用していた原稿用紙。19字詰めなのは、当時小説を連載していた朝日新聞の体裁に合わせたため。晩年の住まいの名をあしらったデザインは、漱石作品の装丁を多く手がけた画家・橋口五葉のものだ。漱石こだわりの草色も精巧に再現したというこの用箋を使えば、気分は文豪?

 ◆横浜市中区山手町110(☎045・622・6666)。展示室は午前9時半~午後5時(入室は30分前まで)。原則平日の月、年末年始休み。商品問い合わせはHP(https://www.kanabun.or.jp/webshop/1864/)や電話で。

(記事・画像の無断転載・複製を禁じます。すべての情報は7月22日紙面掲載時のものです。商品は売り切れる場合もあるので改めてご確認ください)